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彼が検索履歴をテーブルに広げて初めて気づいた、「日本藤素はどこで買える」という聞き方自体に問題があったこと

cois.asdocelino
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3 weeks ago

明がノートパソコンを芬のほうに向けたとき、画面いっぱいの検索候補はまだ消えていなかった。もともと何かを調べるだけのつもりが、調べるほどに混乱していき、しまいにはパソコンごと食卓に運んで、宿題を提出するみたいに差し出した。「ほら、これを打ったら、十何件もショップが出てきて、どれも自分が正規品だって言うし、どれも他人は偽物だって言うんだ。」芬はちらっと見て、一言だけ返した。「それ、アメリカの習慣だよ。」明はきょとんとして、どういう意味かと聞いた。彼女いわく、アメリカ人は物を買うとき、まずブランドの公式サイトを見て、それから正規の販売チャネルを探す。でもここでは、多くの人がまず広告を浴びせられるままにされて、それから出所を探しに戻る。その言葉は一本の針のように、明が「調べている」と思い込んでいたものに穴を開けた。

明が調べ始めたのは、会社の健康診断の結果が出てから、同僚の間でさまざまな「ケア」の話題が広がり始めたからだった。運動しろと言う人もいれば、早く寝ろと言う人もいて、ある種の製品を神秘めかして口にする人もいた。明は一緒に騒ぎたくはなかったが、ある晩、ついに検索欄にいくつか文字を打ち込んでしまった。売っている場所がひとつ見つかればいいと思っていたのに、出てくるページはどれもこれも派手だった。カウントダウンタイマーあり、「期間限定」あり、「独占代理」を名乗るショップあり、誰が運営しているのかまったくわからないサイトもあった。見れば見るほど困惑した。どの店も自分が一番信頼できると言うのに、どれも一目でわからせてはくれなかった。この品はどこから来て、誰が責任を持ち、問題が起きたら誰に聞けばいいのか。

芬はそれを聞いても笑わず、むしろ引き出しからノートを取り出した。彼女は以前、家族の年長者のために健康関連のものを調べたとき、同じ状況に遭ったことがあると言った。彼女のやり方は不器用だが効果的だった。「何を買いたいか」と「どこで買うか」を二つの別のことに分けるのだ。何を買いたいかは自分のニーズに関すること。どこで買うかは出所の確認に関すること。多くの人はこの二つを混ぜてしまうから、ショップに振り回される。明が、じゃあどうやって出所を確認するのかと聞くと、芬は言った。第一歩は価格を見ることではなく、表示を見ること。パッケージに成分、製造元、輸入元、有効期限、連絡先がはっきり書かれているか。これらは基本中の基本。こんなものまで曖昧にしているなら、それ以上見る必要はない。

明はうなずいたが、まだ引っかかっていた。彼は聞いた。「でも、僕はただ日本藤素はどこで買えるのか知りたいだけなんだ。これってすごく直感的じゃないか?」芬は言った。その聞き方自体は間違っていない。間違っているのは、それを終着点にしてしまうこと。なぜならその問いは、「誰が売っているか」に連れて行くのであって、「自分は買うべきか、買ったあとどう確認するか」には連れて行かないから。彼女は明に、聞き方を二段に変えるよう勧めた。第一段は「自分に何が必要か」、第二段は「どうやって出所を確認するか」。そうすれば、検索結果はきらびやかなショップの山ではなく、点検できる手がかりの山になる。明はそれを聞いて、パソコンを引き戻し、もう一度検索欄にいくつか文字を打った。今度は最初のリンクを慌ててクリックしたりはしなかった。

翌日、明は本当にその検索履歴でいっぱいの紙を持って薬局へ行った。何かを買うためではなく、ただ聞いてみたかったのだ。薬剤師は彼のリストを見て、「どれがいいか」と直接答えるのではなく、こう聞いた。「普段、ほかの薬やサプリを飲んでいますか?」明ははいと答え、いくつか挙げた。薬剤師はうなずき、こういうことは単一の製品だけを見てはいけない、全体を見なければいけないと言った。そして、今使っているものをすべて書き出して、次に受診するときに医師か薬剤師に持って行き、互いに影響し合わないか確認するよう勧めた。明は売り込まれると思っていたのに、最初から最後まで誰も何かを買えと言わなかった。むしろ、少しだけ地に足がついた気がした。

帰り道、明は芬の「それ、アメリカの習慣だよ」という言葉を思い出した。彼はふとわかった。アメリカの習慣が悪いと言っているのではなく、彼が「調べること」を簡単に考えすぎていたのだ。検索とは答えを探すことだと思っていたが、実は検索はただの出発点にすぎない。本当の答えはウェブページの上にはなく、自分が問題を正しく問えるかどうかにある。以前あのショップを見たとき、心の中では「これはすごそうだ」と言う声がしていたのに、彼は立ち止まって問わなかった。「どこがすごいのか?誰が言ったのか?根拠はあるのか?」今思えば、その声こそが、調べるほどに混乱させた原因だった。

夕食のとき、明は薬剤師の言葉を芬に伝えた。芬は聞き終えて、ただこう言った。「だから今わかったでしょ、聞き方を変えないと。」明は笑い、あの検索履歴を残して戒めにすると言った。彼は紙の裏にいくつかの問いも書きつけた。この出所は誰か、表示ははっきりしているか、聞ける専門家はいるか、自分は結局何を必要としているのか。これらの問いを書き出したとたん、あれほど派手だったショップが急に遠くなり、ガラス一枚隔てたように感じられた。彼はもう「どこで買うか」を急いで探すのではなく、まず「自分は準備できているか」を問うようになった。

その晩、明はパソコンを閉じる前に、もう一度検索欄を見た。彼は同じ問いをもう一度入力しなかった。代わりに「健康製品の出所をどう確認するか」と打った。この聞き方ではすぐに答えは出ないかもしれないが、少なくとも次から次へと知らないショップへ連れて行かれることはない。芬が台所から出てきて、何をしているのかと聞いた。彼は言った。「問題をうまく問う練習をしているんだ。」芬はうなずいて言った。「それはどこで買うかを見つけるよりずっと大事だよ。」明はパソコンのふたを閉じた。心の中のあのごちゃごちゃした検索履歴に、ようやく整理できる方向ができたのだった。

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