昼の弁当もまだ開けていないのに、アホンが突然こう言った。「お前ら、日本藤素って聞いたことある?」テーブルを囲む三人は年齢が二十歳近く離れているのに、反応はまるで平行線だった。三十五歳のアホンは、会社の先輩が海外出張のたびに買ってくると言う。五十二歳のラオチョウは眉をひそめ、あんなものはとっくに言い尽くされただろうと言う。除隊したばかりの二十三歳のシャオジエは、きょとんとした顔で、それは健康食品なのか薬なのかと逆に聞いてきた。アホンは笑いながら「まあ体にいいやつだよ」と言い、ラオチョウが「俺が聞いた話とお前のとは違うな」と付け加えたところで、午後の会議が話題を遮った。
席に戻ったアホンは、考えれば考えるほど釈然としなかった。同じものなのに、三人が三人とも違うことを言い、しかも誰一人として根拠を言えない。彼は弁当箱を押しのけ、いらない紙を一枚取って、昼に聞いた話をいくつかに分解した。年配者は海外で買ってくる、飲むとすごく効くと言う人もいる、あれは薬だから勝手に手を出すなと言う人もいる。書き終えて、自分でも固まってしまった。この三つのうち二つは又聞きで、一つは印象で、自分の目で見たものや自分で調べたものは一つもない。そういえば先月、母のために血圧計を探したときは、仕様を比べるだけで二晩もかけたのに、自分のこととなるとどうしてこんなにいい加減なのか。
最初の手がかりはラオチョウから来た。彼が眉をひそめたのは、以前グループチャットで誰かが転載したのを見たからだと言う。大げさに書かれていて、下にはリンクがずらりと並んでいた。アホンがそれは結局何なのかと聞くと、ラオチョウは「とにかく俺は買ってない」とだけ言った。この言葉には情報がなく、態度だけがある。アホンはそれを書き留め、「出所:グループチャットの転載、遡及不可」と注記した。自分も普段よくこうしていることに気づいた。他人の態度を結論とし、転載を裏取りとする。
二つ目の手がかりはシャオジエから来た。翌日、彼はアホンのところに来て、それは「ビタミンみたいなもの」なのかと聞いた。アホンはすぐには答えられなかった。自分も確信がなかったからだ。二人で昼休みにスマホで調べて、初めてわかったのは、「これは食品か薬か」という一点だけでも、国ごとに分類の仕方が違うということだった。あるものは原産地では一般食品とされていても、別の場所では別の区分に分類されることがある。アホンはここで気づいた。自分が本当に聞きたいのは「効くかどうか」ではなく、「これはいったい何の区分のものなのか」なのだと。この問いに置き換えたとたん、方向がはっきりした。まず身元を確認し、それから他のことを話す。
次に彼はとても地味なことをした。パッケージに載る項目を書き出したのだ。品名、成分、原産地、輸入者、有効期限、警告文。自分はこれまで買い物をするとき、品名と値段しか見ておらず、後ろの数行は最後まで読んだことがなかったと気づいた。また、こうした情報を友人の又聞きだけに頼っていたら永遠に噛み合わないとも思った。実際のパッケージを見るか、調べられる公開資料を探すかだ。そこで彼は「日本藤素」という四文字を、買うべきリストではなく、調べるべきキーワードとして紙に書き留めた。
本当の転機は週末に訪れた。アホンは妻の実家に同行し、義父が何気なく最近こういうものを聞いてくる人がいると話し、「聞く人はたいてい面と向かって聞きにくいんだよ」と言った。アホンははっとした。この手の話題で情報が飛び交うのは、聞く人が聞けず、答える人も答えられず、その間にさまざまな噂が生まれるからだ。彼は転載する側にはならないと決めた。いつも行く薬局に電話をかけ、三つだけ聞いた。こうした製品は普通どう分類されるのか、パッケージではどの欄を見るべきか、自分が他のものを服用している場合はどう伝えるべきか。相手は効能については何も言わず、自分が使っているものをリストにしておくようにとだけ促した。
家に戻ると、アホンはあの紙をもう一度書き直した。左側には「噂」と書いた。海外で必ず買う、飲むと効く、誰々がすごいと言っていた。右側には「調べられること」と書いた。製品の分類、パッケージ表示、出所が明確か、自分が現在使っているもののリスト。左の欄はすべて他人の口であり、右の欄こそ自分の手にあるものだと気づいた。また、「まず処方薬かどうかを確認する」と備考に書き加えた。この一言だけで、多くの曖昧な余地を塞げるからだ。映像が浮かぶような話については、調べられる根拠が出るまで保留することにした。
翌週の昼食で、アホンは自分から話題を戻した。結論は出さず、調べ終えて一番伝えたいのは「又聞きを証拠にするな」ということだけだと言った。ラオチョウはうなずき、シャオジエは家の年配者が普段何を飲んでいるか帰って聞いてみると言った。三人は今回は言い争わなかった。話していたのは「効くかどうか」ではなく、「どう聞けばはっきり聞けるか」だったからだ。アホンは紙を財布にしまい、次に似た噂を見たら、まず出所を聞き、次に分類を聞き、最後に必要かどうかを話そうと自分に言い聞かせた。この紙は答えを与えてはくれなかったが、流されないための順序を与えてくれた。