陳彦廷が関西から戻ってきてから二週間が経った。スーツケースはとっくに収納庫にしまわれ、パスポートも引き出しに戻っている。ただ、二つ折りにしたあの紙切れだけが、まだ机の隅に貼りついたままだった。それは彼が心斎橋あたりのドラッグストアで、男性用健康補助食品の棚の前に立ち、スマホのメモに慌てて書き写した品名の数々だった。店内は混んでいて、忘れるのが怖かった彼は、パッケージの漢字と価格帯だけを控え、写真も撮らず、店員にも聞かなかった。台湾に戻ってそのリストを開いてみると、なぜこれを書き留めたのかすら思い出せず、棚のラベルに「日本2H2D」という文字が他の商品と並んでいたことだけが記憶に残っていた。
彼はもともと、こういうことはネットで調べればすぐ解決すると思っていた。最初の夜、検索欄にいくつかキーワードを打ち込んだが、出てきた結果はむしろ彼を混乱させた。開封レビューを書く人、比較表を書く人、いくつかの商品を混ぜて語る人、パッケージの日本語を中国語に訳しているだけで自分がどれを見ているのか言わない人。彼はウィンドウを閉じ、こう思った。店で自分が見たものが何なのかすら説明できないなら、どうやって比べるんだ?
翌日の昼休み、彼はそのリストを同僚に見せた。同僚は笑った。「それ、買い物リスト?それとも未解決事件の手がかり?」陳彦廷は反論しなかった。確かに彼は事件を捜査しているようだったからだ。彼はまず一番愚直なことをした。リストの文字を一つずつ分解し、どれがブランド名で、どれが品目で、どれが単なるパッケージの宣伝文句なのかを確認した。当時あまりに急いで書き写したため、二、三種類の異なる位置づけのものを同じ行に書いてしまい、それで帰ってから調べてもどうにも噛み合わなかったのだ。
手がかりはそこで途切れた。彼はドラッグストアの棚がいくつかの区画に分かれていたことを思い出した。日常の清掃用品、表示がやや複雑な製品、会計時に別途尋ねる必要があるカウンターに置かれたもの。彼は当時、値段ばかり見ていて区画に気づかなかった。この失敗で彼ははっとした。性質の異なるものを同じかごに入れて比べても、どう比べても正確にはならない。そこで彼はやり方を変え、まず「どれが良いか」を問うのではなく、「これらはそもそも同じ種類なのか」を問うことにした。
二つ目の手がかりはリストの裏側から来た。裏返してみると、当時こんな小さな文字を書いていた。「パッケージに表示あり、読めないものはまず取らない。」それは彼が何気なく書いた注意書きだったが、物事全体の鍵となった。彼はネットのレビューからパッケージそのものへと注意を戻し始めた。品名、成分表示、使用説明、注意事項、輸入業者の情報。ネットで大げさに語られている商品でも、パッケージと表示に戻ると情報は実は限られていること、逆にどの管理区分に属するかが明確に書かれているものもあることに気づいた。彼はようやく理解した。比較の要点は誰の形容詞が多いかではなく、誰の情報が検証できるかだ。
この段階で、彼はさらに根本的な疑問にぶつかった。日本2H2Dという文字の並びは、一つの品目として理解すべきなのか、それとも棚で慌てて書き留めたただの名称なのか。彼は急いで結論を出さず、問題を二つに分けた。一つは「どこでそれを見たか」、もう一つは「その隣に何が置かれていたか」。前者は出所に関わり、後者は分類に関わる。同じ区画に似たパッケージスタイルの商品が他にもあったことを思い出し、これは単一の選択肢ではなく一つのカテゴリーかもしれないと推測した。推測は推測として、彼はそれを答えとはしなかった。
彼は後で、自分でも少しおかしいと思うことをした。リストをコピーして自宅近くの薬局に持って行き、「このいくつかの違いをはっきりさせたいなら、どの表示を見ればいいですか」と薬剤師に直接尋ねたのだ。薬剤師はどれが良いか判断してはくれず、まず現在使っている薬と健康補助食品をリストにし、次に知りたいものがどの管理区分に属するかを確認するようにとだけ助言した。それは通常パッケージに書かれている。陳彦廷はこの言葉をリストの裏に書き写し、どんなネットの比較表よりも実用的だと感じた。不確かな品目に遭遇したら、自分で検索結果をぐるぐる回るより、専門家に聞く方がずっと早いことも学んだ。
二週間後の週末、彼はついにあの紙切れを机の隅からはがし、本当に役立つリストに整理し直した。左の欄には品名と出所、中の欄にはパッケージで確認できる表示、右の欄には自分がまだ確信できていない疑問。彼はどれも買わなかった。必要なのは衝動的な答えではなく、繰り返し使える判断の仕組みだと気づいたからだ。あの日本旅行が残したものは戦利品ではなく、一つの気づきだった。棚に並ぶ選択肢を前にしたら、何を比べているのかをまずはっきりさせること。急いで一つを選ぶより、その方が答えに近づく。
最終的に買わなかったのは正解だったね。でも、薬剤師が言った「まず今使っている薬とサプリメントを書き出す」という一言は、実はリストを整理するよりも重要だと思う。多くの人がこのステップを飛ばしていきなり製品を比較してしまい、そのほうがリスクが大きいんだ。